ゲストハウス城崎若代は城崎温泉の女性限定の素泊まりのお宿です。

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2018/04/17

新聞の取材を受けました

(新聞記事掲載内容)
<父の遺志継ぐ女性宿>
元旅館の建物を活用した女性専用のゲストハウスが、豊岡市の城崎温泉街で開業した。2年前に廃業したが、娘2人が父親の遺志を引き継ぎ、形態を変えて再出発。空き店舗などの“再生”を支援するため、城崎温泉では初めて国土交通省の「まちづくりファンド」を活用しており、地元関係者は「後継者不在の旅館を守るモデルケースに」と期待している。

同市の大石瑞穂さん(43歳)と吉高千尋さん(36歳)姉妹が開業。旅館は、2人の祖父母が営んでいた芸妓の置屋を両親が転用し、40年以上にわたり営業してきたが、2016年に父の吉高修さんが亡くなり、廃業した。築約90年の木造2階建てで、解体して駐車場にとも考えたが、「思い出が詰まった建物をなくしたくない」との思いが募ってきたという。
そこで、温泉街の活性化などを手がけるまちづくり会社「湯のまち城崎」に相談し、ゲストハウスを開くことに。温泉街は女性客が多いが、20代後半~40代前半の誘客が課題で、同社役員で地域再生プロデューサーの古田篤司さんが「女性専用」を提案した。
<形態 狙い絞り>
芸妓だった祖母の芸名にちなんで「城崎若代」と名づけ、自炊用のキッチンやシャワー室も新設。個室4室と最大7人の相部屋(ドミトリー)、利用者同士が交流できるゲストリビングを備え、和の風情を添えるため置屋だった当時の太鼓や扇子を飾った。
改修には、民間都市開発推進機構(東京)と但馬信用金庫が計6000万円を出資し、国内で3番目に創設した「城崎まちづくりファンド」を活用。地元では、旅館経営者の高齢化や後継者不足で、趣のある建物が姿を消すのではと懸念されており、経営状態を変えるなどして存続させ、増えるインバウンド(訪日外国人)を含む多様なニーズに応える狙いだ。まちづくり会社が出資を受けて改修した。
周囲から「しんどいで」と言われながらも決心した開業。2人は「女性客1人だと旅館に泊まりにくいのでは。若い人に城崎でくつろいでもらい、友人のように『お帰りなさい』と言える宿にしたい」と話す。標準宿泊料金は個室5000円、相部屋3800円(ともに税別)で、不定休。問い合わせは城崎若代(0796・32・2754)へ。